フランスからの最新情報・トピック

ヒサナガドットビズのフランス通信

アンティークドアーの発掘 最終

marc      アンティークドアーの発掘 その6

うん、たしかに爺さんの言う通り、胡桃の扉は貴重らしい。こんなに在庫があるのに胡桃は別格の場所においてあった。なんでもそうだが、最初に良いものを見てしまうと次席のアイテムはやけに魅力に欠けてしまう。しばらくは立派な扉の前でうろうろしていたワタシに「オイラ達が探しているのは格安の扉だろ」と相棒が声を掛けてくれたのだった。
持ち込まれた古扉はまずリペイント屋に運ばれ“すっぴん”になって戻ってくる。塗り重ねられた数代に渡るペンキはきれいに剥がされて帰ってはくるが、木地までがりがりでちょっと違うな?という感じだ。
我々が狙うのはリペイント屋に持ち込まれる直前の“くたびれてボーっとしている扉”の中にある輝く魅力の逸品である。
だから本棚のよう詰め込まれた一本一本を引き出して眺めるという体力+腕力仕事でもあるのだ。平均一枚100㎏だから100枚も引っ張り出して押し戻すという作業は100×100=10.000㎏つまり10トンの荷役に似ていて相棒もワタシも顔のシワの割りに腕は太く、裸になるとアンバランスで・・哀しい。まあそれはいっか!

それから、買い付けのときの予算っていうのは、有って無いようなもので、結局あれもほしい、これもほしいという事になり、帰りの汽車賃ならぬ飯代もはたいてすっからかんで帰る道すがら・・・・「興奮して買ってしまったけど、果たして売れるかな」という不安感と「えっふぇっふぇ、うちの若い衆(会社の人のこと)に見せたらワーッ凄いですねーっって言ってくれるだろう」という自慢気な気分のくりかえし。
2007年の春4月、ミモザ満開のプロヴァンスで豪腕爺の古材屋から仕入れた扉は計40枚、ユーロー高も見てみぬふりをし、ポッケも空になった。

ワタシが興味あるのは“この扉は一体、どこにあったのか?どんな建物にくっついていたのか?”なのですが一旦古材屋に入ってしまうと、そのルーツはわからなくなるのです。幸いにしてドラギニアンという田舎村の小学校の出だという扉と廊下のドアーには職員室とか図書室などというプレートの他に子供らしい悪戯書きがあったりして、その時代の小学校を想像しながら幸せ気分で帰国したのでした。
                   FIN
さて、写真は扉屋さんではありませんが、いつも世話になっているMarcという解体屋のオヤジです。教会の改修工事の際に手に入れた19世紀の窓を譲ってもらいましたが、明日現地調査に行ってきます。疑るようで悪いですが車を飛ばして改修現場で写真を撮ってきます。出所まで追っかけられるのもこっちに居る間だけですからね。 (2007/07/20)

 フランス通信一覧

現在地:トップページフランス通信アンティークドアーの発掘 最終

検索エンジン:SEO対策 SEO対策実績 ホームページ制作 ホームページ制作会社 検索エンジン登録 無料ホームページ アバター ホームページ制作静岡