教会の解体建材をゲット その5

「この扉を我がデポーまで運べ」丁重にと言葉を添えてmarcに言い、ワタシは再び薄暗い教会に戻った。
するとコンドレと言う名前のアンちゃんが振動ドリルを使って大理石の十字架をハツっている最中ではないか!。
3mもある由緒ある十字架になんということを・・・・・と「コン!アレット!」と思わず口から出た。
コンドレと言う名前も変だが「コン」はフランス語でアホという意味なのでコンドル君止めろというつもりが「馬鹿ッストップしろ!」と言ってしまったのだった。
幸いにも本人には騒音のお陰で「アレット!」ストップだけが聞こえたらしくドリルのスイッチを切ってくれた。
「この大理石の床はワタシが買ったのだ、したがって丁重に手ノミを使って外しなさい」と忠告する。
「ウィ、モンパトロン!」相手の答えがいやに丁重だ。「はい、旦那さま」という言葉は戦後の死語になっていて現在で使われないフレーズなのだ。
これは馬鹿丁寧な言葉に隠された拒否であるとワタシは判断し右の人差し指をコンドレに向けて「気をつけろよ!」と言った。
工事は再開されたが・・・・・後日談があり→帰宅したワタシに携帯のメッセージが入った。しばしの沈黙のあと、「ムッシュウSho,済まないあの十字架の立ての方、つまり一番長いヤツが半分に折れてしまった・・・ああでもないコウデモナイ」と弁解は続きツーツーと電話は切れた。ワタシはため息つきつつ、ヤッパリあいつは”コン”だと思ったのだった。
(2007/08/09)