フランス建築古材が中心になる
米国、カナダの建築古材の枯渇で欧州の古材に注目が集まっているとの情報に、今回の仕入れの大半は建築古材の収集と仕入れ元の確保で滞在の大半を費やした。その過程で多くの業者と情報交換、このごろの商材について話を聞いた。しかし、私の見るところ一旦人気の出たアイテムはかならず時を経ずしてレプリカの出現ありで、たとえばレトロ系のポスター、キャフェオレボール、ビンテージのノベルティグッツなどはもちろんの事アイアンベビーベットやオールドパインと称されるアジア物まで今や当たり前のように英国、フランスの骨董やに並んでいるのだ。ガラス物はオランダからフィリッピンになり、アイアンはフランスからモロッコ、パイン系は英国からベトナムからの輸入でフランスの市場も汚染されつつある。かって美術品のレプリカは職人の技術進歩に欠かせなかった。美術の世界ではリペアーの腕が技術の継承に繋がっていたのだが、現代では取るに足らない百姓家具であるパイン材のレプリカまで有り難く売れているという現実は職人とは言えないレプリカマン達の生活を潤しているのだ。本物の古材って「一体何なんだ」とは思う人もいるかも知れないけれど、せめてペンキの剥げた扉にシンプルライフやレトロな癒しを感じる人達には本物志向でいて頂きたいと思うのです。写真は樅(Sapin)のムク材建具
(2006/06/22)